いつもカバンに入っているもの。お財布。定期入れ。ケータイとスマートフォン。そして、ハンカチ。わたしは自分の中で決めていることがあって、それはハンカチを2枚持つこと。このこだわりだけは、譲れない。基本的には、タオルハンカチを1枚と、普通のハンカチを1枚。タオルハンカチは手を洗った時などに使えるし(最近は節電などもあって、エアータオルの電源が入っていない場所もあるし)、普通のハンカチはお食事時や電車の中で腰かけるときに、膝の上に置いたり。カバンの口が大きく開く場合は、広げて、中身が見えないように気を遣うことも出来る。
元々はわたしも毎日1枚だけ持ち歩いていたんだけど。ある日、職場の大先輩からこんなアドバイスを頂いた。
「いつ何時、誰かに貸すことが出来るように、いつも準備をしていなさい。」
秘書になって、数カ月ほどたった頃の事だったと思う。些細なミスが続いた。慣れと油断、それから配慮の足りなさから来る、完全にわたしの慢心からのミスだった。自分の上司に叱られ、落ち込んでいたわたしをランチに誘い、その中でその方は突然こんな事を仰った。
ハンカチはいつも持ってる?
―はい。
何枚?
―1枚です。
わたしはいつも2枚持ち歩いているよ。
―どうしてですか?
備えあれば憂い無し、って言うでしょう?例えばトイレから出る時に、手を洗っていたら、隣に立っていた人がたまたまハンカチを持っていなかったとする。貸してあげよう、と思っても、自分の分は今自分で使ってしまって湿っている。これを「貸しますよ」って、やっぱり相手の方も気がひけるよね。もう1枚を出して「こちらは使ってませんし、2枚ありますからどうぞ。」これなら、相手の方も借りやすいでしょう。些細なことだけれど、この【先を読む力】と【相手への心配り】が大切だよ。
この話を聞いて、仕事をする上で何よりも優先されるべき、大切なことがストン、と心に落ちてきた気がして。
先読みは気持ちの余裕を生み出すし、気持ちに余裕が出ると周囲を観察し始める。そうして観察眼が磨かれると、目の前の相手の事によく気がついて、心配りを存分にしてあげられる。この良いサイクルが仕事にも活きてくるんじゃないかな?って。
当時、秘書という職業柄、基本のキ、心持ちの一番重要な部分だって、そう思ったんだよね。
この一件があってから、ハンカチは2枚、を意識するようになったんだ。確かに何度も「あ、持ってるよ~、貸してあげる!」っていう場面に出合ってきた。「ありがとう」って言われることも度々。
いつも使うものだし、また思った以上に人の目に触れやすいものでもあるから、自分の気にいったデザインのものや気持ちがうきうきするようなものを、選んでいるよ。
元々はわたしも毎日1枚だけ持ち歩いていたんだけど。ある日、職場の大先輩からこんなアドバイスを頂いた。
「いつ何時、誰かに貸すことが出来るように、いつも準備をしていなさい。」
秘書になって、数カ月ほどたった頃の事だったと思う。些細なミスが続いた。慣れと油断、それから配慮の足りなさから来る、完全にわたしの慢心からのミスだった。自分の上司に叱られ、落ち込んでいたわたしをランチに誘い、その中でその方は突然こんな事を仰った。
ハンカチはいつも持ってる?
―はい。
何枚?
―1枚です。
わたしはいつも2枚持ち歩いているよ。
―どうしてですか?
備えあれば憂い無し、って言うでしょう?例えばトイレから出る時に、手を洗っていたら、隣に立っていた人がたまたまハンカチを持っていなかったとする。貸してあげよう、と思っても、自分の分は今自分で使ってしまって湿っている。これを「貸しますよ」って、やっぱり相手の方も気がひけるよね。もう1枚を出して「こちらは使ってませんし、2枚ありますからどうぞ。」これなら、相手の方も借りやすいでしょう。些細なことだけれど、この【先を読む力】と【相手への心配り】が大切だよ。
この話を聞いて、仕事をする上で何よりも優先されるべき、大切なことがストン、と心に落ちてきた気がして。
先読みは気持ちの余裕を生み出すし、気持ちに余裕が出ると周囲を観察し始める。そうして観察眼が磨かれると、目の前の相手の事によく気がついて、心配りを存分にしてあげられる。この良いサイクルが仕事にも活きてくるんじゃないかな?って。
当時、秘書という職業柄、基本のキ、心持ちの一番重要な部分だって、そう思ったんだよね。
いつも使うものだし、また思った以上に人の目に触れやすいものでもあるから、自分の気にいったデザインのものや気持ちがうきうきするようなものを、選んでいるよ。
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