有川浩祭、絶賛開催中なんです。【図書館戦争シリーズ】を読んだ時から。
これまで、「読んだら面白いんだけど、なんか流行ってる作家さんぽいし、「有川浩さん好き!面白い!」なんて言ったら、ちょっとミーハーな感じがするしなぁ・・・」とか、何て言うかこう、【逆張りこそカッコいい】みたいな、アマノジャクなややこしい性格が災いして、周りの人ほどに有川浩さんの作品は読んでこなかったんだけれど。。。
【図書館戦争シリーズ】も同じ理由から、敢えて手に取らなかったし。
でも、一旦読み出すと、その軽妙洒脱な語り口調、グイグイ引き込む強いパワーをもったラブコメ具合に、ズルズルと引き込まれてしまうんだよね。
【図書館戦争シリーズ】については、またボチボチまとめていくとして、まずは【レインツリーの国】について。
不自由な面があっても頑張っているから偉い、凄い、じゃない。普通だよ、普通。
これまで、「読んだら面白いんだけど、なんか流行ってる作家さんぽいし、「有川浩さん好き!面白い!」なんて言ったら、ちょっとミーハーな感じがするしなぁ・・・」とか、何て言うかこう、【逆張りこそカッコいい】みたいな、アマノジャクなややこしい性格が災いして、周りの人ほどに有川浩さんの作品は読んでこなかったんだけれど。。。
【図書館戦争シリーズ】も同じ理由から、敢えて手に取らなかったし。
でも、一旦読み出すと、その軽妙洒脱な語り口調、グイグイ引き込む強いパワーをもったラブコメ具合に、ズルズルと引き込まれてしまうんだよね。
【図書館戦争シリーズ】については、またボチボチまとめていくとして、まずは【レインツリーの国】について。
【図書館内乱】に出てきた小説を実際に書いてしまった、いわばコラボ企画な【レインツリーの国】は、恋愛に対して淡白だった男の子と、ちょっとややこしい性格で、聴力にハンデを抱えた女の子の恋愛小説。
・・・って「恋愛小説は苦手だよ」って言ってた割に読んでるやん!っていうツッコミは置いておいて。
【図書館戦争シリーズ】にどっぷりハマってしまったため、どうしてもこのストーリーは押さえておく必要があったんだもの。
何せ、小牧と鞠江の回のキーアイテムだったからね。
【図書館戦争シリーズ】にどっぷりハマってしまったため、どうしてもこのストーリーは押さえておく必要があったんだもの。
何せ、小牧と鞠江の回のキーアイテムだったからね。
小説やアニメに障害をもった人のストーリーをもってくる、ということはどうやらなかなか難しいらしい…とは、最近わかったこと。
ちょっと古いけれど【愛しているといってくれ】や【オレンジデイズ】なんていう有名タイトルもあったから、そんなことがあるとは、全然知らなかった!
でも、あとがきでも本編を通じてだって、有川さんは大きな声で言うんだよね。「それは、おかしい!」。
わたしは今のところ何不自由苦労なく、ここまで育ててもらったので、色んな面でハンデを負っている人の心は判らないから、伸と同じように【ちょっとポイントのズレた】気遣いや言葉選びになってしまうかもしれない。
経験したことがないからね、辛さや大変さは、想像することしかできないから。
でもね、結局のところ、どんな場面だって相手にだって、それは変わらないんだよなぁ、と最近思う。
恋愛相談一つとったって、わたしは、相談をしてくれる友だちと、全く同じ思考回路ではないし、同じ相手と同じ恋愛はしてないから、100%同じ気持になんかなれないからね。
そこは、想像力を発揮するしかないわけで。
大切なのは、【相手の状況や気持に対して、想像力をはたらかせること】なんじゃないかなぁ?と、何となく思うよ。
そう考えると「障害を持った方をネタにするなんて!」という考え方や批判に対しては、簡単に同調出来ない。
確かに、短絡的にネタにしてお涙頂戴な仕上がりにすることは好ましくないけれど(某キー局のテレビ番組のような、アレね。)障害をテーマにした作品があることは、少なくともそういった人もいる、という状況を広く知らしめることに一役買うのは間違いないし、それをキッカケに想像力を発揮することだって、出来るようになるかもしれない。
そしたら、心の距離を近づけられるかもしれないものね。
そしたら、心の距離を近づけられるかもしれないものね。
【レインツリーの国】も、【知ろうとすること】【思いやること】が大きなテーマ。
聴力にハンデをもつひとみが、決して可哀想な子、として描かれる訳ではなく、ハンデがあることが主題なのではなくて、【全く違う境遇だった男女が出逢って、お互いの違いを認めあって、心を近づけていくこと】が描かれているの。
ものすごくフラットだなあ、と感銘を受けた。
ものすごくフラットだなあ、と感銘を受けた。
ハンデがあることは、言葉を選ばずに言えば【小道具】でしかないんだよね。特徴、というか、性格や外見や‥その人を形作るものの一つでしかないんだ。これは、小説だからなのではなくて、現実の世界もそうなんだろうな、って改めて。
不自由な面があっても頑張っているから偉い、凄い、じゃない。普通だよ、普通。
その事を気づかされる、目を開かせてくれるような作品で、有川浩さんは人間として素敵だな、と思うのでした。
どんな人に対しても、フラットに。皆違うのだから、違いを認めて想像力で想いあう。
人との関わりは、これにつきるんだろうね、きっと。
人との関わりは、これにつきるんだろうね、きっと。
レインツリーの国/有川浩 |
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