2012/11/09

軽くなる生き方♡

少し前の話になるけれど、入籍直前の一週間は酷かった。何が、って精神的に不安定な日が何日か続いてしまったんだ。

わたしは、ずうーっと「早く結婚したい♥」と結婚願望が服を着て歩いているような状況でここ数年過ごしてきたので、よもや自分がいわゆる【マリッジブルー】になるなんて、想像もしてなかった。
プロポーズをしてもらった時も、挙式をいつ・どこでするのかを決める時も、その後も、ずーっとただただうれしくて、婚姻届にはyちんとnりくんに証人としてサインをもらったのだけれど、その時だって幸せ気分の絶頂にいて、そのまま入籍の日を迎えるんだとばっかり思ってた。

だけれど。ところが。

あと一週間後に入籍予定日、という頃になって、急に気持ちが落ち着かなくなってきた。。。

このままでいいのか?これでよかったのか?

もちろん、ずっと付き合ってきて、心から信頼できるかれとの結婚だし、それが叶うのはまさに【大願成就】といったカタチなんだけれど。それでも。
あまりの急激な環境の変化(とは言え、住まいが変わるわけでもなく、仕事もそのまま続けるし、戸籍上の話だけなんだけれど…)に、気持ちがオーバーヒートしてしまったようで、感情のコントロールがきかなくなってしまい、、、

一週間、ずっと深い霧の中にいるみたいだった。
どうにも、自分だけで処理しきれなくなって、ついにyちんにヘルプコールを出すハメに。


持つべきものは、やっぱり友だち*yちん、可愛いオヤツを用意して、あったかいお部屋で待っていてくれた。感謝してもしきれないね。。。まとまりのないわたしの話に、じっくり耳を傾けて、噛み砕いて問いかけてくれたり、気づきを与えるような質問を時折投げかけてくれたり。




大好きな、松浦弥太郎さんの著書の中に【軽くなる生き方】という本がある。

軽くなる生き方/松浦弥太郎


悶々と、暗くて深い霧の中を歩いていた一週間、わたしはふと、この本を思い出して読むことにした。こんな一節で始まるのです。

―僕は、ある日突然、がんじがらめになっている自分に気付いた。 
一生懸命に築き上げてきた仕事。
大切な人とのかかわりあい。
かけがえのない経験。
自分なりの流儀。
ずっと手に入れたかった、お気に入りのモノ・・・・・・・。
 
どれもみな欲しくてたまらず、それなりに苦労もし、何年もかけてようやく集めた宝物ばかりのはずだった。
だが、いつもまにか僕のカバンは、抱えたままでは身動きがとれないほど、ずしりと重たくなっていた。


ああ、これ、今のわたしだな って直感でそう思った。大切な人とのかかわりあい。ずっと手に入れたかった、ずっとしたい、したい、と願ってきた【結婚】。
今、土壇場のこの時になって、わたしはがんじがらめになっていることに、ようやく気がついたんだ。

そして、わたしは読みながら考えた。必死で必死で、考えた。

ずっとずっと囚われ続けてきた【20代のうちに、大好きな人と、結婚をする】ということ。叶わなくなりそうな時、くじけそうになった時、何度も問題をすり替えて、いろんなものに依存して気を紛らせてきたという事実。そこからずっと目をそむけ続けてきた。クサイものには蓋を。

ようやく願いかなって結婚に目処がたって安堵した瞬間に、蓋がゆるんで溢れてきたドロドロの感情で、わたしは完全にコントロールを失ってしまったんだなあ。


―自分をごまかすたびに僕の心の部屋には、捨てたほうがいい、ガラクタばかりが増えていった。


そう。【問題の原因は、いつも自分の中にある】 松浦弥太郎さんがキッパリと言い切る。わたしはようやくそのことに気がついた。ゴチャゴチャにとっ散らかってしまっていたわたしの心の中は、その一文を読んだ頃に、ようやく片付き始めた。それが入籍前日の朝だった。


本は生きるために必要不可欠なものではない、と思う。お腹が空いても食べられないし、病気にかかってもお薬にだってなりやしない。それでも、時折、こうして心のお薬になることがあるんだ、って今回身をもって気づかされた。本に、言葉に癒された。

そしてね、yちんの献身的な看病あってこそ。オヤツも、深夜のファミレスも、本当に本当に感謝しているの。ありがとう♡

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