辛酸なめ子の現代社会学♡

わたしの本好きは、お友だちに大分浸透しているようで、今年のお誕生日プレゼントには、本を2冊も頂いた。（ありがとう♡）その中の1冊が【辛酸なめ子の現代社会学】という、ちょっとタイトルは堅めの奇妙な本で。辛酸なめ子さん。名前は聞いたことあるけど、実際、どんな活動されてる方なのか？謎だったんだけれど、どうやら漫画家さんだったんだね♥笑

この本をセレクトしてくれたのは、高校からわたしの赤っ恥青春時代をずうっと見守ってきてくれたnみちゃん。（まぁ、赤っ恥なのはお互いさまなんだけど！笑）
さすが！とわたしを唸らせたのは、この本、辛酸なめ子さんを知らなかったわたしだけれど、帯を書いているのが宮台真司さんだったこと。
最近は少し遠のいていたけれど、学生時代は宮台さんの書籍、結構しっかり読んでたから。【終わりなき日常を、まったりと生きる】という表現は、少し切なくて、とっても残念で、そしてビックリするくらいピッタリだと思ってた。
でも、わたしが宮台さんにやや傾倒していたことなんか、nみちゃんは知る由もないはずなんだけど。だからこそ、この不思議な偶然のセレクトに思わず「さすがnみちゃん。」と一人で頷いてたんだー。

そして、読んで見ると、無茶苦茶おもしろい。2004年から2010年の世相をきれいに切り取ってスクラップ。そして、丁寧に分析を加えていて。基本的に漫画家さんなので、サクサク読み易く、デフォルメもされてるんだけど、「おっかしー；笑」って、読んでる内容の7割位は多分真実。後の3割位は面白おかしく、激しく脚色（‥であってほしいと願わずにはいられないくらい、ヒドイ。）

なんかもう、全てが極端で、ヒステリックな世の中。ネタかと思うようなことが、平気で起こってるんだよね。うーん、事実は小説より（辛酸なめ子さんの漫画より）奇なり、というところでしょうか。
面白いし、漫画で読み易いから、いつもは読書なんてしないよ、って子にも薦めやすい♬でも、まぁ、なんていうか、読み終わった後は脱力しちゃうよね。辛酸なめ子さんのフィールドワーク力と、現代社会のバカバカしさに、脱帽。

辛酸なめ子の現代社会学/辛酸なめ子