新源氏物語♡

ちょっと前のことだけど、自分の中で「源氏物語」がマイブームになっていて 日夜、田辺聖子さんの 「新源氏物語」を愛読している時期があったんだ♥笑

表紙が続きになってます。

源氏物語は、誰でも一度は目にしたことがあるよね。中学、高校、教科書には必ず掲載があったんじゃないかな？大学受験、模試などでも国語の古文で、よく題材として取り上げられていたはず。学生時代、国語は比較的得意だったけれど、決して優秀な受験生ではなかったわたしはもちろん苦労し、泣かされたなあ。源氏物語。


当代きってのプレイボーイで光り輝くばかりに美しかった光源氏と浮名を流した数々の姫君との昼ドラも目じゃないくらいの愛憎劇。これほんと、現代版にドラマとかにしたら、絶対視聴率とれる気がする。昼ドラか、木曜22時の枠とかでどうだろう？
だって、源氏が好きすぎて、 正妻に物の怪として取り憑いて あげく死に追いやってしまうのだから・・ ・！ 怖すぎるでしょ;;笑 もう、韓流ドラマも真っ青な展開。
そんな風に、下世話な発想しかできずに、時にはゲラゲラ笑いながら楽しんでいるわけだけれど（歴史的にも文学的にも、非常に貴重で 価値の高い作品だけどね！ 紫式部さん、恐るべし！） 今、こうしてストーリーを理解して 源氏を取り巻く人間関係や 当時の時代背景、身分、その他諸々をわかった上で読むことのなんと楽しいことよ！！ （古文調で;笑）

当時、テストの中では多くとも一段位を切り取った中で、 文法に当て嵌めて、意訳して、 源氏や姫君の情緒豊かな恋文を全くロマンチックの欠片さえ感じぬままに トンチンカンに解釈をして・・・作品の面白味も、雰囲気も、 何も味わうことなく過ぎていたけれど本当に、ほら、 こうしてストーリーを純粋に楽しめばあの頃頭を悩ませた歌だってこんなにも スラスラを読んで趣を理解できるのに。あの頃、出逢い方が違っていれば もっと仲良くなれたかもしれないのになぁ、と思うわけです。

挿絵も美しい♡

少し前の話、8月の終わりに、高校の同級生と 久しぶりに会ってきた。当時、痛くて愛おしくて 顔から火が出るくらい恥ずかしい片想いをした相手なのだけれど、10年以上の時間が流れて今はもう、お互いにずいぶん大人になってる。お酒を飲みながら、当時のことなど あれこれ話をしていてただそれだけなんだけれど 感慨深い気持ちになったんだ。
10代の頃と変わらない笑顔と、30代を目前に、落ち着いてきた考え方。仕事に対するスタンスと姿勢、でも、相変わらずな減らず口。

ああ、いい男になりにけり♥

高校生のわたしの、男性を見る目に ほのかに満足したり；笑


源氏はいつまでたっても歴代の愛した姫君たちをつれづれ思いだし 彼女はどこが優れていた あの姫はここが魅力的であった なんて 何度も何度も 恋を噛みしめるのだけれど、わたしも似たようなものかもしれないなぁ。
男性は（源氏も含めて）フォルダ保存 女性は上書き保存 なんていうけれど、わたしはどちらかと言えばフォルダ派です。かしこ。

新源氏物語（上）/田辺聖子

新源氏物語（中）/田辺聖子

新源氏物語（下）/田辺聖子