2012/05/08

人間の基本♡

スーパームーン○○○
久々に、読書記録をば♥

手にとったのは、曽野綾子さんの【人間の基本】。新書コーナーに平積みにされていて、お名前だけは知っていたけれど、著書を手にとるのは初めてだったよ。

この方のブレない軸は、自分と向き合って齢を重ねてきたからなのか…もちろん育ってきた環境やキリスト教の精神をベースにお持ちだからということもあるのだろうけれど。
真っ直ぐで、時に暴力的にさえ響くその言葉だけれど、それでも「人間というものは、恐らくそういうものなのだろう」とストンとお腹に落ちる言葉が数々あった。

特に、第八章の「人間の基本」に立ち返る という章は、頷かさざるを得ないポイントだらけで、今まで思い至らなかった自分が恥ずかしくもあり、またしっかりと向き合って考えていかなくてはならないテーマだらけだったかも。

・不平等は当然である
(格差はあって当然、平等と公平が不可能になることも当たり前)
・非常時に備える
(完璧な人間などいない、自分も含めて醜く悪い部分は誰もが持ち合わせているのだから、いざという時にその部分が出ることを最小限に抑えるための【備え】をしておく必要がある)
・運に向き合う訓練を
(運の存在を認め、その上でその存在に打ちのめされることなく戦う【覚悟】をすることが必要。)
・悲痛な義務として「喜べ」
(どんなに【最悪の状態】にあっても、物事は見方を変えることは意識をすればかなう、ということを忘れない)

ざっと小見出しを引用させて頂いただけでも、こんなに示唆に富んだ内容で。

これから先、まだまだ何が起こるかわからない人生の中で、どんな風にして自分は生きて行くのか。わたしはまだ30代手前なので、もっともっと考えてこの先の人生の身の振り方を決めていかなければならないんだ、とある意味覚悟を迫られる機会になったかも。

どんな時にも、自分の体験と感覚を信じ、周りに流されず、軸をぶらさず生きて行く。
その際の原点になる本のような気がしてる。

とりあえず、人は良い面も悪い面も併せ持ってこその【人間】。些細な罪や咎は受け入れ、認める勇気を、この本から頂いたよ。

きっとこの判断は、間違っていない。


人間の基本/曽野綾子

0 件のコメント:

コメントを投稿