2011/11/15

思いわずらうことなく愉しく生きよ/カレ、夫、男友達♡

今クールのドラマの中で、わたしがひそかに注目しているのはNHK火曜10時の「カレ、夫、男友達」なんだよね。シーンが過激だと話題になったこともあって、第2回から毎週なんとなく欠かさずに観てしまっている。。。初めは気がつかなかったのだけれど、これは江國香織さんの【思いわずらうことなく愉しく生きよ】がベースになっているのね。設定がかなり変わってしまっているので、そして、読んだのが随分と前だったこともあって、わからなかった。

と、言うわけで再読♡振り返ってみたら、2007年の夏に読んでたみたいで、おぼろげな記憶がだんだん蘇ってきた。うん、確かにセンセーショナルな物語。

こういうとき、記録をつけていて良かった♡と思う。2007年当時のわたしはね、まだ20代半ばね!こんなことを考えていたみたい。

『現代版・細雪』といったおおらかで、異常とも思われるほど固く結ばれた3姉妹の話。裕福で、生活に困らずのびのびと育てられると人はこんなにものびやかに成長するものか。(『のびやか』はこの作品を象徴するキーワード)江國さん独特(とわたしが感じる)のきめ細やかな描写や繊細で生活の豊かさを感じる小道具の数々、それは素敵な世界観なので余計に3姉妹と周りをとりまく人々の不可思議さが際立つ。女性とは恐いものだ、と思いつつも、どの女性にも共感出来てしまう。

なんちゃって;;笑 随分背伸びした文章だな、と恥ずかしいかも??
【細雪】は今でも好きな小説のひとつで、ときどき読み返したりする。あの世界観にどこかでちょっと憧れているのかも。そして、当時のわたしが感じたこの【思いわずらうことなく愉しく生きよ】は、まるで【細雪】みたい、っていう印象は今も変わらないかもね。設定も似ているけれど、三姉妹のもつ世間ずれした優雅さというか、おおらかさが似てる。

当時は出てくる三姉妹、どれも怖くって、特にDVに悩む長女が怖くって。「どの女性にも共感出来てしまう」なんて言っているけど、共感というよりは、とにかくシンクロして怖かった覚えがあるな。今はあんまり。わかる気もするけど、自分ならそうしない。って思うところが多々あった。これって、わたしも成長したということでしょうか;;笑

ドラマは結末に向かって、どうなっていくのか気になるところ。原作に沿うのか、新しい答えを見つけるのか。楽しみなところです。

思いわずらうことなく愉しく生きよ
/江國香織

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